2023/08/31 [THU]
『この度、退職をすることになりました。皆様にはご迷惑をお掛けして大変申し訳ございません。』
従業員が退職をする際、よく見られる光景です。
一般的なご挨拶であるように感じますが、もしも私が退職をする場合、このようなご挨拶は適当なものでしょうか。
日本では、希望退職制度を導入している企業が多くあります。
ストレートに言ってしまえば、企業は対象となる従業員に対して、退職金を上乗せしてまでも早く仕事を辞めてほしいわけです。
私たちの会社には今のところ、希望退職制度は導入されていません。
私は日々幸せに働くことができていますが、もしも希望退職制度が導入された場合、真っ先に私がその対象とされる可能性があります。
むしろ私を辞めさせるために希望退職制度が導入される可能性だってあります。
そんな中、今私が退職をした場合、本当に会社にご迷惑をお掛けすることになるのでしょうか。
希望退職制度があれば、真っ先に辞めてほしい人材が、自ら手を挙げて退職してくれる。企業は手を汚すことなく、退職金を上乗せする必要もなく、自ら辞めてくれる。
企業にとって、これほど嬉しいことがあるでしょうか。
『ご迷惑なんてとんでもない。退職してくれてありがとう。』
これが、上司・同僚の本音かもしれません。
『この度、退職をすることになりました。皆様にはご迷惑をお掛けして大変申し訳ございません。』
退職の際は、このご挨拶を自信を持って言えるように、希望退職制度の導入に怯えながら、がんばっていきたいと思います。
広島総合税理士法人
