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広島税理士法人井戸端会議『あのバラはどこから来たバラ?』

2021/07/26 [MON]
突然ですが、最近、ベランダで植物の栽培をはじめました。
緊急事態宣言中に家で過ごすことが多くなり、癒やしを求めて遂にインターネットで苗をポチっとしたのですが、同じような方がいらっしゃるでしょうか。
※綺麗な花を咲かせてくれているブルースター
 
家庭菜園初心者なので、初心者向けの動画を見ては勉強して・・・という感じで楽しんでいるのですが、その中で、種・苗を他人に譲渡(贈与含む)するのは違法に当たる場合がある、という衝撃的な事実を知りました。
 
種苗法によって、品種の登録制度が定められており、登録品種を家庭菜園を楽しむ分にはOKだけれど、実は、株分けをして人にあげるのはNG!なのだそうです。
つまり、大好きなブランドいちごを我が家の敷地内で育てて収穫するのはOKだし、いちごが美味しくできたからご近所にお裾分けするのはセーフだけれど、ランナーで増えた子株を友達にあげるのはアウト!ということですね。
 
 
何が「衝撃的」かと言って、実家で育てているバラは、10年以上前に、祖母がご近所の方から『貰ってきた』苗なんじゃなかったっけ?!ということで・・・。
もしかして違法だったのでは?と急に不安になりました。
 
慌てて農林水産省のホームページから、「品種登録データ検索」から、種類や品種名称などで検索できるということで、登録品種を確認しました。
【参考】農林水産省:品種登録ホームページ
 
確認すべきバラの名前は「アンジェラ」。初心者向きで、どんな日陰でも元気に育つと専ら有名ですが、その通り、我が家でも、日陰で完全に放置されても元気に育ってくれています。
(他にもバラを植えているのですが、ほかのは品種名不明。実は、これらも祖母が『貰ってきた』疑惑があります。何せ昔のことで、確かめようもないのですが・・・)
※日陰にも、雑な手入れにも負けず、元気に育ってくれているアンジェラ
 
それはともかく、問題は、登録品種なのか否か、というところですが、幸いなことに(?)登録品種ではありませんでした。
良かった良かった。
(アンジェラは、ドイツで1988年に作出されたバラのようです。)
 
 
種苗の流出(特に海外への流出)については、これまで度々問題となっており、令和4年4月にも種苗法が改正されるとのこと。現在利用されているほとんどの品種は一般品種とのことですが、大切な財産である登録品種の種苗をうっかり流出させることのないよう気を付けつつ、今後も家庭菜園を楽しんでいきたいと思います。
 
 
広島総合税理士法人